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Révision Du Livre

平和を愛する男がチョイスするブックガイド

2014年3月の読書リスト

ぴあ もやしもん エンターテインメント カブキブ! ジェンダー マスコミ メディア 反戦 報道、軍隊 学園小説 戦争 文化学 映画 榎田ユウリ 歌舞伎 石川雅之 社会学 筒井康隆 読書リスト 農学部 農業

今月から、消費税が5%→8%に上がった。 1,000円の本を買ったら、本体価格の他に80円税金を払わなければならないということである。 本だけでなく、物価全体も上がるというのに、肝心の給料が上がる気配がまるでない。 さらに頭にくるのは交通費で、切符をバラで購入するのは10円単位で値上がりし、Suicaを利用する場合は1円単位で税金(+運賃)を徴収するという「二重運賃」体制になってしまう。つまり、遠距離を利用する場合はSuicaの方が安いケースが続出するそうだ。 こうなると「アベノミクス」って、いったい何だ?と思ってしまうのだが、それを疑問に思う国民はほとんどいない。いや、思っていても口に出さず、ただ周りに同調しているだけか? というわけで、先月読んだ本の感想である。

2014年3月の読書メーター

読んだ本の数:6冊 読んだページ数:1546ページ ナイス数:0ナイス

家族八景 (新潮文庫)家族八景 (新潮文庫) 読了日:3月1日 著者:筒井康隆
戦争社会学ブックガイド: 現代世界を読み解く132冊戦争社会学ブックガイド: 現代世界を読み解く132冊 読了日:3月7日 著者:
カブキブ!  1 (角川文庫)カブキブ! 1 (角川文庫) 読了日:3月10日 著者:榎田ユウリ
ぴあ [最終号]ぴあ [最終号] 読了日:3月17日 著者:
キネ旬総研エンタメ叢書 『ぴあ』の時代キネ旬総研エンタメ叢書 『ぴあ』の時代 読了日:3月24日 著者:掛尾良夫
もやしもん(13)<完> (イブニングKC)もやしもん(13)<完> (イブニングKC) 読了日:3月25日 著者:石川雅之
読書メーター

家族八景

筒井康隆の初期の傑作「七瀬三部作」の第一作である。 高校を卒業して以来、住み込み家政婦として働く火田七瀬。 彼女には「人の心を読む」能力があるが、それを他人に知られるのを恐れている。 七瀬が住み込み先で遭遇する事件の数々、そして彼らが抱える心の闇… この本が出版されて40年以上経つが、家庭が抱える問題は、今も昔も変わらないのだということがよくわかる。 これは家族の問題なのか、それとも社会の問題なのか…

戦争社会学ブックガイド: 現代世界を読み解く132冊

「戦争」について語る場合、専門分野である政治学の視点で語られるケースが圧倒的である。だが「戦争」というのは「政治学」の切り口だけで、真相が明らかになるのだろうか? この本は「戦争」について、歴史学ジェンダー・メディア・文化などの視点から「戦争」について読み解こうという試みを集大成した書籍である。中心となるのは、この本のタイトルにある「社会学」であり、その守備範囲はとても広い。本書では「戦争社会学」を「戦争という特定の研究対象を専門的に探求する社会学の学問分野」と定義しているが、残念ながら「戦争社会学」という学問分野は、日本ではまだ存在していないという (外国では「軍事組織の社会学」という学問分野があるそうだ)。 各項目に1〜2冊が推奨図書として紹介され、巻末に「参考文献」として多数の書籍が紹介されており、それらを加えると、読むべき書籍は軽く200冊を突破する。各項目で取り上げられる書籍は、原則として現在でも入手がしやすいものが中心なのはありがたい。

カブキブ! 1

歌舞伎が大好きな男子高校生が、学校で「歌舞伎部」を作ろうと奮闘する物語である。 「歌舞伎」をテーマにしているが、歌舞伎の知識が全くない人間でも十分楽しめる学園小説。 主人公は歌舞伎好きの高校1年生で、友達と一緒に「歌舞伎部」を立ち上げようと奔走するが、そこには様々な障害があった。 当初は「部」としての活動をしたかったのだが、とある校内規則のためにそれは叶わず、当初は「同好会」として活動することに。 メンバーが固まり、老人ホームでの公演デビューも決まり、それに向けて稽古を積み重ね、いざ本番…を迎える直前、主人公をアクシデントが襲う。絶体絶命のピンチを救ったのは…というところで、第2巻に続く。

ぴあ 最終号

1972年の創刊以来、エンターテインメントの分野に大きな影響を与え続けてきた情報誌「ぴあ」。 月刊誌として創刊され、その後隔週誌→週刊誌→隔週誌という変遷を辿ったが、「チケットぴあ」のシステムトラブルに端を発するトラブルと、出版不況のあおりを受けて2011年8月、ついに休刊に追い込まれる。本誌はその最終号である。 創刊以来「ぴあ」が力を入れていた映画界だけでなく、芸術・舞台・音楽の各分野で活躍する著名人から、休刊を惜しむメッセージが続々と寄せられていることで、この雑誌が彼らから信頼されていたかがよくわかる。圧巻なのは、最終号を飾る企画として、1975年9月号から最終号まで、一回も休むことなく表紙イラストを描き続けた及川正道のイラストをすべて掲載していること。表紙に取り上げられた人物は、当時話題になった人たち(映画の登場人物を含む)。この表紙を見て「あの時代は、こんな事があったんだなと、当時を懐かしむ人もいるに違いない。

『ぴあ』の時代

「ぴあ」の創刊時、ぴあが運営した「ぴあフィルムフェスティバル」の立ち上げの裏側を中心にまとめめられたドキュメンタリー。 前述の通り「ぴあ」はエンターテインメント全般を扱っていたが、本書は出版元が映画出版社ということもあり、話題は映画関係に限定されているため「絵画や舞台のことについても触れられている」と思って買った読者は失望を感じるだろう。この本を読んで感じたことは「新しい雑誌の立ち上げには、ものすごいエネルギーがいる」ということ。ぴあ休刊についてさらりとしか触れていないことに、違和感を持つ人もいるだろう。

もやしもん(13)

2004年8月の初掲載以来、足かけ10年にわたってゆる〜い展開が続いてきた、農業大学を舞台にした学園マンガ。 152話から「月刊モーニングtwo」に移籍し、その後どういう展開になっているのか気になっていた。先月本巻が発行され田でページをめくっていたら、この巻をもってとうとう最終刊を迎えたなんて…。゜(゜´Д`゜)゜。。 振り返ってみれば、主人公とその仲間たちの1年間を10年近くにわたって書いていたわけだが、このペースで連載を続けていたら、主人公が卒業するまでにかなりの話数を費やすことになるのだろうなと思っていたから、この巻をもって連載を終わるのはちょうどいいかも。 個人的には主人公・沢木とその恋人(?)西野&怖い先輩院生・長谷川とよき(?)先輩・美里の中がどうなるかが知りたかったな。 沢木は、無事に(?)童貞を捨てられたのか(菌どもは「さっさと一線を越えんかい!」と煽っていたが)。 モデルとなった大学は、アニメ版では東京農工大学が登場していたが、作者と担当者は最後まで「『某農大』は『某農大』です」といって明かさなかった。ちなみに沢木たちの担当教官・樹慶蔵教授のモデルは、東京農大の教授だったそうだが…。 個人的には「もやしもん2」としての復活を切に希望している。