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Révision Du Livre

平和を愛する男がチョイスするブックガイド

2015年2月の読書リスト

まちづくり ソロモンの偽証 宮部みゆき 環境学 読書リスト

もうすぐ春ですね。世間様は「ひな祭りだ花見だ」と浮かれるのでしょうが、貧乏人には関係のない世界ですね。

2015年2月の読書メーター 読んだ本の数:3冊 読んだページ数:1303ページ ナイス数:0ナイス

ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻 (新潮文庫)ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻 (新潮文庫) 読了日:2月11日 著者:宮部みゆき
発展する地域 衰退する地域: 地域が自立するための経済学 (ちくま学芸文庫)発展する地域 衰退する地域: 地域が自立するための経済学 (ちくま学芸文庫) 読了日:2月23日 著者:ジェインジェイコブズ
沈黙の春 (新潮文庫)沈黙の春 (新潮文庫) 読了日:2月23日 著者:レイチェルカーソン

ソロモンの偽証: 第II部 決意 下巻

紆余曲折を経て、ようやく裁判開廷が近づいた…と思ったら、まだまだ一波乱も二波乱もあるような予感が。被告人の父親が自宅放火の嫌疑で逮捕され、元担任が何者かに襲撃され、瀕死の重傷を負う。これらの事件が、本件とどう絡んでいくのか興味は尽きない。会話が多いから、まるで戯曲を読んでいるような印象を受ける。そして、弁護士役の少年に対する違和感。彼は一体何者なのか?まさか「自殺した」といわれた少年の正体は彼でした…なんてことはないよね?そして、登場人物は本当に中学生?今から20年前の中学生だって、ここまで理知的な子はいないような気がするが。高校生の法が現実感があったのだろうが、設定を中学生にしたのは、出版サイドの意向なのだろうか?

発展する地域 衰退する地域: 地域が自立するための経済学

「まちづくり」に興味があって読んでみたのだが、何を言いたかったのかわかりにくかったなあ…というのが第一印象。翻訳者の解説を読んでも腑に落ちず、頭の中にすとんと入ったのは、鳥取県知事を務めた片山善博氏の解説だった。この本がいいたかったことは、彼の解説にまとめられているので、本文に目を通す前に読んでおくことをお薦めします。あと、第一章はやたらと小難しい経済学の理論とそれに関連する歴史の記述なので、経済音痴を自認される人はすっ飛ばして第二章から読み始めるなり、第二章から全部目を通したあと、まとめの意味で第一章を読むなりした方が、理解が深まると思います。

沈黙の春

環境学を学ぶ上では、絶対に外せない本である。本国で出版されたのは1962年だが、半世紀以上も前から化学薬品の危険性を唱えていたことは、敬服に値する。彼女が指摘したDDTについては、現在の知見からすると誤りが多いといわれているが、当時の環境学ではほとんど顧みられなかった生態系への影響を、世界中の環境保護運動に取り入れ、人間が生きるための環境を見据えた環境運動のきっかけになったアースディや国連人間環境会議への影響は大きい。この本はまさに「環境学の古典」である。作者は本作執筆中からガンに苦しみ、その痛みに耐えながら執筆活動をしていたのかと思うと切ない思いにとらわれてしまう。現代の地球環境を、天国から作者はどんな思いで見つめているのだろうか?